生態的ニッチ戦略

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002 ドラッカー200回以上の読破は本当か?

私が「ドラッカーを200回以上読んだ」というと、主催している【ドラコン藤屋のニッチ戦略塾】の塾生のなかにも「先生、本当のところは、何回ぐらい読んだのですか?」と聞く人がいる。「ドラッカー200回」をハッタリだと思っているのだろう。

 修士論文を書くために75回以上

 

1998年に入った大学院の修士論文のテーマ(論文としてはテーマが広すぎるので『目標による管理』にした)として取り組んだので、修了までの1年半は少なくとも週1回のペースで読んだ(75回)。ちなみにドラッカーの著書は30冊近いが、2~3冊ほかは論文集を含めて、すべて読んでいる。

 図式化できるまで理解するために120回以上

 

大学院生のときに所属していた某研究学会でご一緒した大学教授に、「藤屋君、ドラッカーの著書ごとに、まず、レポート10枚くらいにまとめなさい。そして、最終的には1枚に図式化にしなさい。

私は『創造する経営者』を最終的に1枚に図式化しました。それで、『創造する経営者』が自分のものになりました。あなたもそうしたら、ドラッカーが自分のものになりますよ」と指導してくださった。

修士論文を書き上げてからは、ドラッカーを自分のものにするために、少なくとも5年間は、月に2~3冊のペースで読み、代表的な本は、1枚に図解できるようになるまで読み込んだ(120回~180回)。

 本を書くごとに読んだ回数が30回以上

 

その後の10年間は定期的に読み直したり、本(著書だけで15冊)を書くときに、テーマに該当する著書を数冊読み込んだりしてきた(1冊書くのにドラッカーを2冊以上読むので30回以上)。

 部分的に拾い読みしたのは数知れず

 

このほか、雑誌への寄稿、セミナーのレジュメづくりのたびに、必要に応じて該当箇所を拾い読みしているので、読書回数は200回をはるかに上回っている。つまり、「ドラッカー200回以上を読み込み」は、控えめに言っているのであって、決してハッタリでもホラでもない。