2015-01-01から1年間の記事一覧
組織社会では、ますます専門特化する ドラッカー曰く、現代は組織社会である。組織社会は、それぞれが得意な分野に絞り込んで、力を発揮していき、全体として生産性を高めていく社会である。 とは言え、それも程度と状況による。相対的には、大企業がより専…
良いモノは売れる 良いモノは売れる。これに異を唱える人はいないだろう。では、何をもって「良いモノとするのか」、これが問題だ。 通常、2つのパターンが考えられる。一つは売る側が考える品質であり、もう一つは買う側が考える品質だ。 なお、「良いモノ…
なぜ、ドラッカーだけ学ぶのか 自然発生的にバラバラに発展してきた経営に関する理論を、「マネジメント」という形で体系化したのがドラッカーである。だから、人々は、彼のことを「マネジメントの父」と呼ぶ。 その後、さまざまな経営の分野で優れた理論が…
マーケティングとは 中小企業のマーケティング活動は、原則は大企業と同じでも、活動そのものはまったく異なる。 まず、すべての企業に共通するのは、顧客や市場から事業を組み立てること。これは、マーケティングの大原則である。ドラッカーは、「マーケテ…
差別化では、まだ足りない 彗星のごとく現れ、駆け足で去っていった米アップル社の創業者スティーブ・ジョブズが次のような言葉を残しています。 異性を口説くとき、ライバルが10本のバラを贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだよ。ライ…
強みが事業である 競合商品やサービスがたくさんあるなかで、なぜ、顧客は当社から買ってくれるのか。 それは、他社にない魅力が当社にあるからに違いない。その魅力とは何か。また、その魅力を生み出している能力(強み)は何か。 顧客に買ってもらえる魅力…
他業界・他社の事例が参考にならない? 私が講師を務めるセミナーでは、いつも、経営に役立てて(ドラッカーのいう創造的模倣をして)頂こうと他の業界のビジネス・モデル(儲かる仕組み)を紹介しています。 ところが、ときには、「弊社は特殊すぎて、他社…
利益とは何か 事業活動の目的ではなく結果である。顧客への貢献の結果として得られるものである。 また、利益は、きわめて重要な目標ではあるが、唯一の目標ではない。マーケティングの目標、イノベーションの目標、生産性の目標、人的資源の目標などととも…
「利益の最大化」は正しいか? 本日(2015.12.21)の日本経済新聞に、「強い事業は知財戦略から」という見出しの記事が載っていました。「技術開発は、全社の利益を最大化することからスタートしなければならない」というのが理由です。 これは正しいのでし…
売上げがないのは企業ではない ドラッカーの代表的な教えのひとつが「企業の目標は顧客の創造」だ。一見、難しそうな表現だが、素直に受け入れればよい。 顧客がいないと売上げがない。利益もない。コストも賄えない。そのような状況では企業として存続でき…
成功の反対語は? 「成功の反対語は?」と聞かれると、多くの人は「失敗」と答えるでしょう。しかし、成功者の中には、「成功の反対語は、チャレンジしないこと」と考えている人がいます。 パナソニックの創業者である松下幸之助さんも、「失敗したところで…
変化が常態である 経営環境は、刻一刻と変化している。したがって、私たちは「変化を当たり前」と考えなければならない。 しかし、実際に私たちが考える「当たり前」は、変化を前提としているのではなく、昨日までそうだったことを前提にしている。だからこ…
実行あってこその経営 認識力・構想力・構築力があっても、実際に仕組みを動かし、コントロールできる運営能力がなければ、事業として成立しない。経営は実践してこそ、成果に結びつくからである。 その運営力だが、構築力以上に、人に対する影響力がさらに…
ドラッカーのニッチ戦略 構築力とは 構築力とは、実際の「仕組みづくり」「組織づくり」「組織化」と言い換えることができる。これは、社内の組織を指すだけではない。協力業者・供給業者、販売先、消費者なども含む仕組み(ビジネス・モデル)づくりである…
12月11日に「カーネギー3」が発売されました。 「人を動かす」「道は開ける」とは、自分自身が変わることにほかなりません。 人が動かなくても、自分の心を変えることで、道が開変えることは多々あります。 人に影響力を与えなければならない仕事に就いてい…
オタク市場 ニッチ市場の見つけ方ですが、とっておきの着眼点がありました。それは、「オタク」と「信者」です。 まず、世の中にはオタクと呼ばれる人たちがたくさんいます。一般的に見れば、「行き過ぎた」「そこまでやるか」と思われるくらい、ある対象に…
構想力の必要性 どのような事業を、どのように展開するかの基本的な枠組み(グランド・デザイン)を考えるには構想する力が必要になる。 人にも会社にも、「できること」と「できないこと」がある。経営環境を認識し、社内事情を認識し、どのような市場で、…
認識力が経営力のスタート 同じ経営環境、同じような経営資源で、業績に差が出るのはなぜか。それは、何よりもモノやコトのとらえ方、活かし方が違うからである。 そのモノやコトのとらえ方が「認識」である。経営力の差は、すべての思考の下地になる「認識…
経営方針を決める ドラッカーは「市場のセグメンテーション」と「市場でのポジショニング」を経営方針と言っている。つまり、ここで勝つの「ここ」(ニッチな対象市場)を決めるのが経営方針だ。 大企業はともかく、中小・零細企業は、「ここ」をニッチ市場…
私が「ドラッカーを200回以上読んだ」というと、主催している【ドラコン藤屋のニッチ戦略塾】の塾生のなかにも「先生、本当のところは、何回ぐらい読んだのですか?」と聞く人がいる。「ドラッカー200回」をハッタリだと思っているのだろう。 修士論文を書く…
自称『ドラコン藤屋』の藤屋伸二です。 ドラコン藤屋とは、「ドラッカー・コンサルタントの藤屋伸二」の略称である。 今では、ドラッカー関連の著書・監修書の累計が200万部を超えており、雑誌への寄稿、セミナーなども行っていることから、「ドラッカーを日…
再構築していた、 中小企業向けの事業戦略の骨子が固まってきました。 ニッチ戦略 × ゲリラ戦略 × 連携戦略 ニッチが10種類、ゲリラが4種類、連携が4種類、 ニッチ戦略をベースに、ゲリラと連携を組み合わせれば、 ニッチ・トップ(小さな池の大きな魚、 も…
ニッチ戦略を表す言葉に、 ◆小さな池の大きな魚になる。 ◆もっと小さな池の唯一の魚になる。 というのがあります。 ニッチ戦略は規模ではなく範囲、 売上げではなく利益が、 業績成果の指標です。 これもニッチ戦略の基本的な考え方です。
特徴のある小さな井戸を深く掘る。これがニッチ戦略の基本です。 法人化に伴い、社名を、『藤屋ニッチ戦略研究所株式会社』にして、中小企業に「ドラッカーのニッチ戦略」を浸透させることを事業目的に掲げました。 そこで、ニッチ戦略を改めて研究しだした…
次の文章は、『チェンジ・リーダーの条件』(ドラッカー著)の一説です。 患者の利益になることならば行うべきである。 その収支を合わせることが自分たちの仕事である。 これは、赤字続きのカトリック系の病院チェーンのCEOに就任した修道女が言った言葉…
土曜日は、ある食品加工会社で「ドラッカーの基礎研修」の2回目でした。 この会社は大手流通会社と取引があり、安心・安全を第一にしてしています。 そこで、そもそも(本質を聞く)の質問。◆食品とは何ですか? 皆さん、書いてください。 当然ながら、「安…
差別化は、意識的に取り組めば、それほど難しいものではありません。 たとえば、自社が当たり前にやって好評を得ているのに、他社がやっていないことを、継続的に充実させていけば、それで差別化が図れます。 その充実の度合いを徹底すれば、それが付加価値…
中小企業の存続は、顧客ニーズにこだわり、差別化にこだわり、収益にこだわることで、実現できます。 そのためには、ニッチな顧客ニーズを特定し、強みを活かしたニッチな差別化に集中的に取り組み、顧客にとっての魅力(セールスポイント)を打ち出し、その…
中小企業が業績をアップするには、「徹底的にこだわる」しかありません。 何に「こだわる」かによって、会社の特徴が違ってきます。 いずれにしても、・顧客ニーズにこだわる。・差別化にこだわる。・収益にこだわる。 この3つへの「こだわり」が、業績アッ…
ニッチで差別化! ニッチで黒字化! ニッチで多角化! 中小企業の現実問題として、・大企業と真っ向勝負したり、・大きな市場を対象にしたりするような経営資源もノウハウもありません。 したがって、自社の成長段階に合わせた事業を展開するのが賢い経営で…