2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧
多角化に取り組む要因には、社内の3つの圧力と社外の5つの圧力があります。 ■社内の圧力 1.心理的な圧力に対応するための多角化 人間は同じ仕事ばかりしていると、そのうちに飽きてきて、新しいことがしたくなるものです。そうしないと、仕事が退屈なも…
製品や市場や流通チャネルなど業績をもたらす領域についての分析、利益や資源やリーダーシップについての分析、コストセンターやコストポイントについての分析など、事業そのものについての分析は、企業が「いかなる状況にあるか」を教える。 しかし、そもそ…
「自社の事業は何か」「何を事業にすべきか」を自問自答すると、これまでの戦略目標、組織、情報などから離れ、まったく新しい視点から自社を考えるようになります。 業界の常識、社内の当たり前について、あえて自問自答することで既成概念を外してブレーク…
私がコンサルティング理論のベースにしているドラッカーは、次のように述べています。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇あらゆる企業が中核となるものを持たなければならない。すなわちリーダー的な地位に立てる領域を持たなければならない。したがって、あらゆる企業が専門化し…
すべてに共通することですが、メリットとデメリットは表裏一体です。 大きな会社には大きな会社特有のメリットがあります。たとえば、 ・大きな仕事に対応できる・知名度があるので新規の商談がしやすい・ヒト・モノ・カネがあるので、専門職やスタッフ部門…
前々回とその前の「生態的ニッチ(生息場所)」で説明したように、生物の世界では、大きなニッチ(生息に適した場所)と小さなニッチがあるだけです。 ウォルマートの創業者、サム・ウォルトンは小さなニッチ市場でNo.1になり、その数を増やしていけば(マル…
売上高5,728億ドルで世界一の小売業であるウォルマートの創業者サム・ウォルトンが残した言葉に、「他社より多く売るには、すべて小さく考えよ」というものがあります。 当時、ショッピングセンターは商圏人口が10万人以上でなければ成り立たないと言われて…
事業戦略の本質は、非競争の環境をつくることです。非競争の環境は「棲み分け」と「食い分け」で実現できます。 「棲み分け」を動物のニッチ戦略で見てみましょう。 北アメリカのロッキー山脈の中腹(標高2,000m~3,000m)の断崖絶壁に、シロイ…
「生態的ニッチとは、生物が占有できる適所・空間のこと」です。 生物学でいう「ニッチ」は、ある種の生物が生息できる最適な場所や空間のことです。 また、生物学では「ニッチ=すき間」という考え方はありません。 大きなニッチと小さなニッチがあるだけで…