小さな会社は生態的ニッチ戦略が最適
「生態的ニッチとは、生物が占有できる適所・空間のこと」です。
生物学でいう「ニッチ」は、ある種の生物が生息できる最適な場所や空間のことです。
また、生物学では「ニッチ=すき間」という考え方はありません。
大きなニッチと小さなニッチがあるだけです。
大きなニッチにはそこにふさわしい生物が生息し、小さなニッチにはそこにふさわしい小さな生物が生息しています。
そして、自分より強い生物が侵入してくると、新しいニッチを探して移動(ニッチシフト)します。
それができなければ絶滅するだけです。
生物学的には、あるニッチにはひとつの種しか生息できません。
そこですべての生物は、「棲(す)み分け」と「食い分け」という方法でニッチを確保しようとします。
棲み分けは単純に生息する場所を、自分より強い生物や自分を捕食する生物とは違う場所にすることです。
『小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わずに生き残る』(藤屋伸二著)より