すべての事業はサービス業と思え
どんな産業にもサービスの要素があります。
もともとサービス業というのは存在しません。
他の業種に比べて、サービスの部分が大きいか小さいかの区別があるだけです。
サービスの要素が小さく見える製造業ほど、実は大きなサービスを提供している場合が多いのです。
たとえば、自動車メーカーは、展示場、納品方法、修理やメンテナンス、保証などがなければ、売上は激減するでしょう。
つまり、売上は、商品関連の顧客サービスの質に大きく左右されます。
そう考えれば、自動車メーカーは、製造業というよりも、サービス業と言ったほうが適性なのかもしれません。
時代遅れの産業分類が用いられているため、私たちはどうして製造業、卸売業、小売業、サービス業などと考えてしまい、実害を生じさせているのです。