先進国では、経営にかんする最大の課題は知識の生産性を高めることだ。
肉体労働者の生産性向上はすでに過去のものになった。
問題があるとすれば、すべて後処理に関する問題だ。
先進国の経済において、基礎的資源や基礎的投資となり、しかも同時にコストの中心になるのは知識労働者である。
知識労働者は、肉体的なスキルや筋肉ではなく、体系的な教育から学び取ったもの、すなわち、コンセプト、理論、思考を使って働く。
テイラーは肉体労働者の生産性を上げるために、彼らの仕事に知識を適用した。こうして彼の弟子たるインダストリアル・エンジニアたちが、製造現場における最初の知識労働者になった。
『マネジメント』より