【ドラッカーこぼれ話】就職活動
1950年、ドラッカーはコロンビア大学に職を得ることになったので、ベニントン・カレッジを辞めた。
ところが、最初の講義に臨む前に就職が白紙に戻った。
白紙に戻った知らせを受けた数分後、地下鉄の向かっていると知人に出会った。
その知人が「最近、どうしている?」と聞いたので、「コロンビア大学への就職が白紙に戻った」と答えた。
その知人は、「コロンビア・ビジネススクールの教員を引き抜けないかと思って、これから向かうところだった」と言った。
こうして、地下鉄駅に着く前に、ニューヨーク大学への就職が決まった。
これほどの成功が、ただの幸運や偶然に起こるはずがない。
そのことについてドラッカーは、「チャンスはつかみ取るもの。チャンスが近づいてきたら、みすみす逃してはいけない」と言っていた。