企業の売上や利益の80%は、全顧客や全商品の中の20%からもたらされます。
ドラッカーはこの法則を別の角度からとらえました。
「企業は特定の顧客に貢献するために存在する」という事実に焦点をあて、経営者たちに企業の土台となる方針や戦略について再考するように求めました。
そのためには、「常識を疑え」「当たり前のことなどないと思え」を教えました。
たとえば、市場の満たされていないニッチなニーズに目を向けると、高収益の事業機会が見つかる場合が少なくありません。
ドラッカーは、このような理由から既存客だけでなく、自社の商品やサービスを利用したことがない非顧客にも目を向けるように諭しました。