効率と効果
最適化とは、効率よりも効果を重視する考え方です。
効果を重視するとは、利益を生むチャンス、市場を創造するチャンス、既存の商品と市場の性格を変えるチャンスというように、チャンスを重視します。
チャンスを重視する考え方では、「これをもっとうまく行なうには、どうしたらよいか」とは自問自答しません。
「いろいろある商品・市場・用途のうち、どれが本当にコスト・パフォーマンスがよいか、あるいは、生み出すことができるか」を自問自答します。
次に、「どのチャンスにヒト・モノ・カネ・時間を投入し、効率によって生み出せる“平均的な利益”ではなく、もっとも高いパフォーマンスを生むようにすべきか」と自問自答します。
そして最後に、「事業の成長を妨げ、投入しているヒト・モノ・カネ・時間に対して、本来、得られるであろう高いパフォーマンスを拒んでいる制約要因はどこにあるか」を自問自答します。
そのためには、商品・技術・プロセス・市場などの「どこに比較的わずかな変更」を加えれば、この事業の利益を大幅に改善することができるかを考えることが必要です。