製造業とサービス業の違い
工場でつくられる商品は、社外でつくられるサービス(営業活動、機械の保守・修理など)や、提供されるサービス(デリバリーなど)よりも、品質や性能の点で画一的だとされています。
この指摘はたぶん正しいでしょう。
社外での行動をコントロールするのは容易ではありません。
それは、主に顧客によって要求するものが多様だからです。
そのため、サービス業は製造業に比べて、非生産的で、時間もかかり、ムダが多いと考えられています。
この指摘も的を射ています。
ちなみに、製造のプロセスは、他人へのサービス(奉仕)ではなく、論理的かつ効率的な生産をめざしています。
ですから、人間関係はビジネスライクで、地位や人間性に関する面倒なことは、ほとんどありません。
しかし、もしも、社外での活動が、工場内と同じようにシステム化できるとしたら、もっと新しいビジネス・チャンスが生まれるのではないでしょうか。
そのためにも、まず経営者が、サービスの本質とその意味を再定義する必要があります。